昔のLinkRingには、本の感想記事がかなりありました。
移行作業で読み返していると、「当時は面白かったけれど、今はほとんど内容を思い出せない本」もあれば、何年経っても仕事や家庭でふと思い出す本もあります。
そこで今回は、「最近読んだ本」ではなく、今も自分の考え方や行動に残っている本を3冊だけ挙げます。
ランキングではありません。仕事、生活、子育てで迷ったときに、自分が何度か戻ってきた本です。
1. 『嫌われる勇気』――相手の反応まで背負わない
『嫌われる勇気』は、岸見一郎さんと古賀史健さんによる本です。
自分がこの本を思い出すのは、人間関係で「相手にこう思ってほしい」が強くなったときです。
在宅勤務で家事の負担が偏ったと感じていた時期にも、この本を思い出しました。
家事をしたら「ありがとう」と言ってほしい。自分が頑張ったら気づいてほしい。そう思うのは自然なのですが、相手がどう感じて、どう反応するかまで自分では決められません。
無理な分担なら話し合う。一方で、相手の反応を条件に自分の行動を決めない。
この距離感は、家庭だけではなく仕事でも何度か助けられました。
2. 『ゼロ秒思考』――考えがまとまらないなら、まず書く
仕事への影響が一番分かりやすく残っているのは『ゼロ秒思考』です。
資料を作るとき、以前は最初にPowerPointを開いていました。
でも、スライドを作りながら考えようとすると、文章を直したりレイアウトを触ったりしているうちに、何を伝えたいのか分からなくなることがあります。
この本を読んでから、頭にあることをまず外へ出すようになりました。
紙でもテキストでもいい。伝えたいこと、疑問、根拠、懸念点を先に書く。そのあと順番を並べる。自分の資料作成は、今もこのやり方が基本です。
本に書かれている方法をそのまま毎日続けているわけではありません。それでも、頭の中だけで考え続けず、書いて考えるという習慣は残りました。
3. 『世界に通用する子どもの育て方』――家を「安全基地」にしたい
子育てで今も残っているのが、松村亜里さんの『世界に通用する子どもの育て方』です。
この本を読んだ頃、長男は小学校へ入ったばかりでした。
保育園から学校へ変わり、人数も時間も生活のリズムも変わる。家に帰ってぐったりしている姿を見ながら、それまでは「家でもちゃんとしてほしい」と思うことが多かった気がします。
そこで残ったのが、家庭を子どもにとって安心して戻れる場所にする、という考え方でした。
何でも好きにさせるという意味ではありません。守るルールは伝える。でも、外で頑張って帰ってきたときに、家まで緊張する場所にはしたくない。
子どもに求めすぎている気がするとき、自分の言い方が強くなっているときに思い出す考え方です。
たくさん読んだ本より、何度も思い出した本を残したい
以前は、月に何冊読んだかを気にしていた時期もありました。
今は、冊数そのものより、一冊から何か一つでも自分の行動に残ったかの方が大事だと思っています。
- 相手の反応まで背負わない
- 考えがまとまらなければ、まず書く
- 家を子どもが安心して戻れる場所にする
この3つは、本の細かな内容を忘れても残っています。
これから本を読んだときも、全部をきれいに要約するより、「数年後にも残したいことは何か」を一つ書いておきたいです。
