入社2年目のころ、外貨建ての終身保険に入りました。
当時は「若いうちから将来のために積み立てておいた方がいい」と考えていて、保障と貯蓄をまとめてできることにも魅力を感じていました。
でも数年たって結婚や引っ越しなど大きな支出が重なったとき、「自分は商品の中身より、毎年いくら払えるかをもっと考えるべきだった」と感じるようになりました。
一番つらかったのは、家計の自由度が下がったこと
契約したころは支払えると思っていても、数年後の生活は分かりません。
引っ越し、結婚、家電、旅行。生活にはまとまったお金が必要になる時期があります。そんなとき、あらかじめ決まった大きな支払いがあると、想像以上に家計の自由度が下がりました。
保険そのものが悪かったというより、手元に残しておくお金とのバランスを考えずに契約したことを後悔しました。
外貨建てなら、為替の影響も受ける
もう一つ、契約後に実感したのが為替です。
外貨建て保険では、支払いや受け取りを円換算すると為替相場の影響を受けます。金融庁も、為替によって円換算した保険金などが契約時の水準を下回り、損失が生じる可能性があることを注意点として示しています。
途中でやめるときの条件も、契約前に見る
当時の僕は「長く持てばいい」と考えていました。でも、本当に大事なのは、予定どおり持ち続けられなかった場合にどうなるかまで確認しておくことでした。
金融庁も、外貨建て保険は長期保有を前提とする商品が多く、契約後の早い段階で解約すると、解約返戻金が払込保険料を下回る場合が多いと説明しています。
いまこの記事で伝えたいのは「この保険に入るべき」ではない
昔の記事では、「若いうちは終身保険に入るべき」「月々いくらくらいがよい」といったことまで書いていました。
でも、家族構成、収入、貯蓄、必要な保障は人によって違います。特定の商品や金額を一律に勧めるのは適切ではありません。
いま残したいのは、契約前に少なくとも次のことを自分で確認した方がよかった、という経験です。
- 何のための保障なのか
- 支払いを続けても生活防衛資金を確保できるか
- 外貨建てなら為替で何が変わるか
- 途中解約した場合にどうなるか
- 保障と資産形成を一つの商品にまとめる必要があるか
保険は長く付き合う商品です。僕の場合は、契約するときの「払えるか」だけではなく、数年先の生活が変わっても無理なく続けられるかをもっと考えるべきでした。

