昔のブログを整理していたら、「新人の10の心得」「伸びる30代になるための10条」という記事が出てきました。
当時は本を読んで、心に残った言葉を一生懸命まとめていました。いま読み返すと、少し精神論に寄りすぎているところもありますし、そのまま同意できないものもあります。
それでも、仕事を続けてきて「これは結局大事だったな」と思うことがあります。
いま20代の自分に伝えるなら、たぶん次のことを言います。
悪いことほど早く報告する
新人の頃は、問題が起きると「自分で何とかしてから報告しよう」と思いがちでした。
でも、トラブルほど早く共有した方がいい。自分一人で解決できる程度の小さな問題でも、時間が経つと選択肢が減っていきます。
完璧な解決策を持っていなくても、
- いま何が起きているか
- どこまで分かっているか
- 自分はどうしようと思っているか
まで伝えれば、十分に意味があります。
依頼には、何らかの結論を返す
依頼した側にとって一番困るのは、「どうなったのか分からない」状態です。
できる、できない、いつまでに分かる、別の方法ならできる。どんな形でもいいので、ボールを返す。
仕事ができる人はすべて正解を知っている人ではなく、曖昧な状態を放置しない人なのだと思います。
分からないことは、早めに助けを求める
SOSを出すと能力がないと思われるのでは、と怖かった時期もありました。
でも、一人で抱えて大きな事故になる方がはるかにまずい。
「ここまではやった」「ここで詰まっている」「自分はこう考えている」と整理して相談すれば、それ自体が仕事です。
会社の名前ではなく、自分に残るものを増やす
昔読んだ本には「仕事からノウハウを持ち帰れ」という趣旨の話がありました。これは今もかなり共感します。
会社でどんな肩書きがあるかより、その仕事を通じて自分に何が残ったか。
技術、顧客との話し方、文章の書き方、プロジェクトの進め方、失敗したときの立て直し方。仕事をするたびに一つでも残せれば、同じ時間でも意味が変わります。
自分の仕事の数字を知る
細かい数値を全部暗記する必要はありません。でも、自分が関わっている仕事の規模感や期限、人数、コスト感をまったく知らないままでは、判断が他人事になりやすい。
技術の仕事でも、数字を把握すると見え方が変わります。
専門性は、地味に積み上げるしかない
新人の頃は、便利なフレームワークや仕事術を知ると急に仕事ができるような気がしていました。
実際には、最後に効くのはその領域についてどれだけ知っているか、どれだけ経験したかでした。
分からないことを調べる。試す。失敗する。記録する。また使う。この繰り返しは地味ですが、時間が経つほど差になります。
仕事日記は、成功より失敗を残す
失敗は忘れたいものですが、同じ失敗を繰り返さないためには記録した方がいい。
何が起きたか、なぜ起きたか、次はどうするか。数行でも残しておくと、あとからかなり役立ちます。
ブログを書くことも、自分にとってはその延長なのかもしれません。
全部を仕事にしなくていい
昔の記事には「もっと頑張れ」「もっと成長しろ」という空気がかなりありました。
それも当時の自分には必要だったと思います。ただ、今なら20代の自分に、もう一つ加えます。
仕事は大事だけれど、仕事だけで人生を埋めなくていい。
仕事で学び、ちゃんと責任を果たす。一方で、家族や自分の時間も残す。その両方を長く続けられる働き方の方がいいと思っています。

